東京
仕事の付き合いで飲んだ帰り、一人でもう少し飲みたくて、最近行ってなかった店に飲みに行く。
カフェだか、バーだか、クラブだかっていう感じの
中に入るとなにかのイベントをやっているようだ。
カウンターに座りマイヤーズのロックを頼む。
お店の人が教えてくれる。
「今日はお店の女の子が辞めちゃうんでサプライズパーティーなん
そういうことなら、俺も邪魔をしないように飲む事にしよう。
お店のマスターが、みんなにテキーラを振る舞いだした。
俺も勧められたので、みんなの前途を祝してありがたく頂戴する。
お礼に、ミックスピザを頼んで、一切れ食べて残りをまわりの人達に振る舞う。
一切れミックスピザを食べたかっただけとも言うが。
ここのミックスピザが一番好き。
煙草を飲み、酒を飲み、音楽に身を任す。
雰囲気、空気を感じながら、昼間感じた嫌な気分が溶けていく。
酒と煙草と音楽と、それだけ有れば幸せだわ。あ、後いい仲間も欲しいな。
楽しいことがしたいんです、俺は。
辞めて行く女の子と、それを見送る友達と、たまたま居合わせた俺と、同じ空間を共に過ごす。
離れてしまう、切ない気持ちと、盛り上がって見送ってあげようという気持ちと両方が感じ取れて切なくなる。
DJがマイクで何か話し出した。
「・・・○○ちゃんにこの曲を贈ります。 くるりで『東京』」
泣けてきた。
お店のマスターが教えてくれる。
「DJの子と今日辞めて東京に行っちゃう子は、付き合ってないけど両想いなんですよ」
軽く泣いた。
これから旅立っても、帰れる場所がある。
そう考えたら、それだけでも頑張れるよね。
残って見送る人も、きっとその子の未来を応援しているよ。
これから旅立つ全ての人達と、
残って見送る全ての人達が、
幸せになるように、祈りを込めて俺は酒を飲む。
トラックバック URL :


